No, thank you. [6]

「やーっ！」

ポフッ

「クリス………」



今度はクリスか…。
いつもこいつはなれなれしく人に絡んでくる。
女子にも「ぴったんこ〜」とか言って
しょっちゅうくっついててうらやまし…
うらやましくないっ！全然！



「あー、テルリン、怒ってはるん？」

「あたり前だ。
　っつか、なんだ、そのヤル気の無いチョップは？」

「ええー？渾身の一撃やったのにー…」

「それに、テルリンって呼ぶな！」

「ええー？かわいいのに…」

「かわいくなくていい。
　…で？なに？」

「あんな、これ、瑛クンに」

「これ、なに？
　氷上といい、小野田、志波、藤堂、水島、
　そんで、今度はクリスか？
　なんなんだよ？」



一番アホそうなヤツを責めれば
何かヒントぐらい引き出せるだろ。
さあ、クリス、答えろーー………



「あ、ああ、あかーん！！！
　ボク、ちょーっと急用が…
　ほんなら〜！！」

「あ、待て！クリスーーー！！！」



しまった、睨みすぎたか…。



『P』

また、P？
さっきもあったよな、P？

H!PA1P



これも意味不明だけど
クリスのあの様子だと
やっぱり何か隠してるっぽい。

いったい、なんなんだーーーっ！
クリスは強くないイメージでした。

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