* 志波勝己誕生祭09からお越しのお客様へ *
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つ・・・つまらない事なんてなくなってしまうね
『ハネガクグランド、0ジデス。デハ』
「待て! いつまでオレを振り回せば気が済むんだ? てめぇ、に何もしてねぇだろうな!!」
『ッ…………ツギデ、サイゴデス。デハ』
「最後? 本当か? おい!――」
オレの最後の問いかけへの応えは
ツーツーという電子音だけだった。
最後って言ってた……。
あちこち指示されるのが最後なのか?
それともを返してもらえるという意味なのか?
はね学グランド……?
おかしい。
何かが変だ。
なにか……引っかかるんだが、なんだか分からねぇ。
「勝己、次はどこだ? まだ行くのか?」
「はね学……」
「おう、まかせとけ」
夜中だというのに校門は全開で
元春の車ごと中に入ることができた。
「サンキュ、元春」
「どういたしやして。オレは駐車場で待ってるな」
車を降りたオレはとにかく走った。
何ヶ月ぶりだ?
ここへ来るのは?
昇降口前から
中庭を抜けて
階段を下りて
グランドへ走り出る。
マウンドの上から周りを見渡す。
人なんかいるわけねぇ。
真っ暗だ。
と思ったが、
部室棟の方から
バタンと扉の閉まる音が聞こえた。
野球部の部室から灯りが漏れている。
あそこなのか?
グランドから部室までが
こんなに遠いと思ったのは初めてだ。
走って走って走って
部室の前にやっと辿りついた。
頼む……無事でいろよ、。
ドアノブに手をかけ
気合を入れ
一気に開け放った。
パパパパパン!!!
「っ………!!」
破裂音に慌てて身構えたが……
こ れ は……………?????
「「「「志波くん、おめでとう!」」」」
「は?」
オレの頭から垂れ下がるのは
クラッカーから放たれたカラフルな紙の糸……。
部室の中にいたのは……
高3の時同じクラスだった奴等。
「おまえら……これは、いったいなんの真似だ?」
「何っておまえの誕生日パーティだよ、見て分かんね?」
「針谷……」
「そうや。それと3-Bの同窓会もな」
「西本……」
「どうだ、驚いただろー。この企画、ハリー様が考えた……って言いてえところだけど、隊長は――」
「僕です」
そう言って、背後から入ってきたのは……
「若王子先生……それ、は…………?」
「あっはっは。だ〜いせ〜いこう!」
……先生が持ってるのは
『ドッキリ大成功』と書いてあるプラカード。
先生の後ろには元春。
オレは……まんまとはめられたってわけか…………。
…………ふざけるな。
オレは本当にのことが心配で心配で……
……あ?
そういや、はどこにいるんだ?
「うぉっ! こえ〜から睨むなよ!」
「先生……はどこですか?」
「あれ? 来ていませんか?」
「はい…………」
「おかしいですねぇ……クラッカーの音を合図に入ってくる予定だったんですけど……。志波くん、ちょっと見てきてもらえますか? 陸上部の部室にいるはずですから」
ここにいるのだという事がはっきりして
体中から力が抜けてきた。
先生のノンキな顔を見てるせいもあるんだろうが……。
もしも企画したヤツが元春だったら
ここは血の海になってたかもしれねぇな。
何故か若王子先生のすることは許せちまう。
「ああ、志波くん」
「はい」
「さんは、ドッキリのことは何も知らないので」
「は?」
「おまえを0時まで退屈させないよう、若ちゃんが考えたんだよ。で、オレはその助手だったーってわけ」
「さんが知っているのは、誕生会を同窓会と一緒にして志波くんを驚かそうとした部分だけですからね」
「はあ……」
「ほれ! 早く見に行ってこい!」
元春に背中を押され
先生からの携帯を受け取り
オレは野球部の部室を出た。
……to be continued
(あとがき)
ハッピーバースデー!
志波くん、19歳のお誕生日おめでとう!
こんにちは。Say-coです。
とうとう「つ」まで来ましたね^^
つまらない事なんてなくなってしまうね イコール ドッキリでした〜!
なーんて、アハハハ。
ギリギリセーフですよね?
若干こじつけてないこともないけれど、ね? ね?
次で最後だ〜。
やっとデイジーさんと会えるわけです、志波くん。
よかったよかった。
志波勝己誕生祭09投稿作品
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